好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
act22. 『彼女』の父と会う
「で。いつから付き合い始めたことにする」
待ち合わせ場所である彼女の住む駅にやってきた蒔田は、会うなり彼女にそう尋ねる。
「短すぎても不安にさせるだろうし、長すぎてもアレですから、半年くらいでどうでしょう」
「おまえが三年次にあがった四月でどうだ」
「……そう、しましょう」
「なんだ」
「いえ。……引き受けたからには本当にやる気なんだなと思って……」
「いまさら引き返せんだろう」ふんと蒔田一臣は鼻を鳴らす。「嘘をつくなら最後まで突き通すことだ。ときとして、優しい嘘は残酷だがな」
「ええ、本当に……あ」見知った顔を改札の向こうに見つけた。「あ。お父さんだ。お父さーん! こっちこっち!」
いきなり大声で大手を振るものだから蒔田が白目を大きくして彼女を見る。
だが彼女は蒔田の驚きには気づかず、父親を大声で呼び続ける。「お父さん! ねえね! こっちこっち! 早くぅー」
改札を通り抜けるひとびとの視線を感じる。
待ち合わせ場所である彼女の住む駅にやってきた蒔田は、会うなり彼女にそう尋ねる。
「短すぎても不安にさせるだろうし、長すぎてもアレですから、半年くらいでどうでしょう」
「おまえが三年次にあがった四月でどうだ」
「……そう、しましょう」
「なんだ」
「いえ。……引き受けたからには本当にやる気なんだなと思って……」
「いまさら引き返せんだろう」ふんと蒔田一臣は鼻を鳴らす。「嘘をつくなら最後まで突き通すことだ。ときとして、優しい嘘は残酷だがな」
「ええ、本当に……あ」見知った顔を改札の向こうに見つけた。「あ。お父さんだ。お父さーん! こっちこっち!」
いきなり大声で大手を振るものだから蒔田が白目を大きくして彼女を見る。
だが彼女は蒔田の驚きには気づかず、父親を大声で呼び続ける。「お父さん! ねえね! こっちこっち! 早くぅー」
改札を通り抜けるひとびとの視線を感じる。