好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 帰りの道中もその言葉を語感を脳内でエンドレスリピートする。病的だと思うが、ここちいいのだから止められない。

 いまの仕事が天職とすら思う。

 そして神様、平穏無事な明日がまたやって来ますように。

 土日がハイスピードで過ぎて、素早く月曜日がやって来ますように、と。

 土日は、蒔田に会えないから嬉しくない。それでも。

 彼無しで過ごせない、味気のない女になりたくないから、土日の自由な時間をなるだけ楽しんで過ごしている。テレビ観るとか掃除するとか。

 彼のために家事をできるならどんなに幸せだろう。

 そんな想像もちょっとしてみる。異常なほどに、蒔田に執着している。

 病気かもしれないとも思う。

 それでも。紘花の気持ちを、さしあたって、ものすごく嫌がる様子が見られないから、淡い薄い希望を彼女は抱き続けている。


 いつか、あたしを見てくれるのではないかと。


 ただの部下ではない、ひとりの人間として、と。


 希望があるから、今日を楽しく過ごせる。今日を行きていける。眠るときは、いつも、蒔田の顔が自然と浮かんでくる。
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