好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
act32. こころが彷徨う現実
「あはい。そうです。登録画面の、生年月日の項目です。入力するとき全角でできちゃうんですが仕様書にはありませんけどエラーですよね。……、ええ、分かりました、障害ということで切らせて頂きます。……はい。ありがとうございました」
かちゃん、と受話器を置くと、またか、と言いたげな眼差しを隣席の道林ミカがよこしてくる。
「またですか? 多いですよね、登録画面の障害」
「本当。あたしたちがしてるのって単体テストじゃなくてシステムテストだよね。なのに単体レベルのが出るわ出るわ……」愚痴がこぼれそうになり、彼女は無理に口許を引き結び、微笑んでみた。
と、道林が、
「お昼にしません?」
「あっほんとだ」十二時を五分過ぎている。「ごめんね、急いで障害票の番号だけ取っちゃうから。そしたら、こないだ見かけたイタリアンのお店、行こっか」
「了解でぇす」慣れた様子で勤務表に入力する道林。昼どきなのにもう入力するのか。定時で帰る気満々。
どうせ、定時でなんて帰れやしないのに。
と、内心で彼女は毒づいた。
* * *
「うまいっすねーここのパスタ」
かちゃん、と受話器を置くと、またか、と言いたげな眼差しを隣席の道林ミカがよこしてくる。
「またですか? 多いですよね、登録画面の障害」
「本当。あたしたちがしてるのって単体テストじゃなくてシステムテストだよね。なのに単体レベルのが出るわ出るわ……」愚痴がこぼれそうになり、彼女は無理に口許を引き結び、微笑んでみた。
と、道林が、
「お昼にしません?」
「あっほんとだ」十二時を五分過ぎている。「ごめんね、急いで障害票の番号だけ取っちゃうから。そしたら、こないだ見かけたイタリアンのお店、行こっか」
「了解でぇす」慣れた様子で勤務表に入力する道林。昼どきなのにもう入力するのか。定時で帰る気満々。
どうせ、定時でなんて帰れやしないのに。
と、内心で彼女は毒づいた。
* * *
「うまいっすねーここのパスタ」