好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「ああいうのどごしのいいつるっとした食いものをどうしたら嫌いになれるんだ」

「外国人には理解のできない代物かもしれませんよ、納豆と同じで」

「外人のこたぁ考えたくないな、寝起きに」

「ちゃちゃっと準備しますんで、リビング入って待っててください」

 そう言ったのに。

 昼食の準備をする彼女に、蒔田は子犬のようにまとわりついてくる。いろんなところにキスを落とす。邪魔だ。というのと、嬉しいのと半々。

 後ろからぎゅっぎゅされると、悪い気はしない。いやむしろ歓迎だ。

 合間合間にキスしたり抱き合ったりしているから、ただの素うどんを作るのに結局一時間もかかってしまった。

 

「いただきまーす」

「……いただきます」そういえば。

 蒔田は、飲み会の席でも『いただきます』と言ってからご飯を食べる。変なところで律儀な上司だ。

「お口に合うといいんですけど……」

「うん。うまい」と言って豪快にすする。見ているこちらが気持ちいいくらいの食べっぷり。まあ。

 運動したあとだもの。お腹すくよね。

 ……行動の原因に思い当たり、彼女はひとり赤面した。
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