好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 しかしながら、冷たく突き放したい気持ちがありつつも、それをいざ毎日隣の席に座る人間に実践するのは難しい。周りにどうしたのかと思われるだろう。

 それこそ公私混同だ。

 だからほどほどに、会話もしつつ、ちゃんと、仕事をするそういった姿を見せ続ければ。

 彼女が諦めてくれるのではないかと、彼は思っていた。

 しかし、そうした方向に彼女を導きつつも、彼は、どこか腑に落ちないなにかを感じていた。

 望んだ結論だろうに、望まない自分が居るとでもいうのか

 両価的な自分を見つけることは決して珍しいことではない。ひとまず、彼は、彼に接近する彼女を見つけたときには、外見で群がってくる女性の香水臭さを思い浮かべるようにし、堪えていた。

 それがいつまで続くかは、また別の話だが。
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