好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「あー本当、……気をつける。意識飛ぶまで飲むなんかしちゃ駄目だよね本当に。気をつける……」
「ねえ、あんまり思いつめないようにね。終わったことは仕方ないんだから。……相手の男、その後どんな感じだった?」
「感じだったっていうか……」

『どうもこうもって、……紘花ちゃん。

 おれらが過ごしたあの激しい夜のことを、忘れたなんて言わせへんで?』

(……頭痛い)

 こんな内容、知奈にも言えない。

 相手にからかい倒されたなんて。

 勿論、彼女は、急いで衣服を身につけ、急いで彼のアパートから消え去ったのだが。

 そしてその後一切、桐沢遼一と酒を飲まないことにした、同期を交えてであれど。

「気にしないようにね的なことは言われた」
「かえって意味深だよね」はは、と知奈は笑った。笑う元気があるのが羨ましい。

 以後桐沢遼一と会うたび、彼は含み笑いをする。

 あのことを仄めかしているようで、彼女は気が気でない。

「まあ、とにかくあたしのほうはそんな感じ。知奈のほうは、どう」
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