旧校舎のあの子
一度だけ、友達と一緒にあの廃院に行ったことがありました。
そのときはちょっとした好奇心と、昔お世話になった懐かしさがあって、決して悪ふざけする気持ちがあったわけではありません。
ですが、それを説明してYさんに理解してもらえるかどうかわからなかったので、思わず口を閉ざしてしまったんです。
「それは心配ですね」
私はそう答えてYさんと別れました。
Yさんは病院の中にだれかがいたと言っていました。
だけどそれは勘違いだと思います。
だって、私が廃院に言ったときには門は施錠され、その奥にある建物の入り口はベニヤ板が打ち付けられていたからです。
そのときはちょっとした好奇心と、昔お世話になった懐かしさがあって、決して悪ふざけする気持ちがあったわけではありません。
ですが、それを説明してYさんに理解してもらえるかどうかわからなかったので、思わず口を閉ざしてしまったんです。
「それは心配ですね」
私はそう答えてYさんと別れました。
Yさんは病院の中にだれかがいたと言っていました。
だけどそれは勘違いだと思います。
だって、私が廃院に言ったときには門は施錠され、その奥にある建物の入り口はベニヤ板が打ち付けられていたからです。