断罪の鐘で永遠を誓う ~かつて攫われた王妃候補は、最愛の誘拐犯に会いに行く~
「教えてくださらないのなら、今すぐ私のことを殺してください」
「だから、」
「あの世で会いたい人が居るんです」
私がそう言うと、男はピタリと動きを止めた。それから、困惑したような表情で、私のことを見つめた。
「私のことを殺すぐらいですから、事前に粗方調べているのでしょう?」
「…なるほど。これが理由で、『訳あり令嬢』様っていう訳か」
「愛している人に会いたいと思うのは、そんなにも悪いことですか。私は、嫌いな人と結婚して国を守るよりも、一刻も早く死んで彼に会いたい」
男は何かを言いかけるも、すぐに口を閉じた。それから、ガシガシと頭を掻くと、深いため息をついた。
「分かった、話すよ。でも、その後で殺すからな」
「ありがとうございます」
彼をソファーに案内して座らせる。どうやら飲み物はいらないらしく、私にさっさと座るように顎で示した。
向かいに座ると彼は複雑な表情をして口を開いた。
「完全に守秘義務違反だから、嫌なんだけどな」
「どうせ死にしますから」
迷いなくそう言うと、男は渋々口を開いた。
「……ミラエラ・ダローネガ」
「やはり、ミラエラさんでしたか」
「知っていたのか?」
「予想ですけどね」
2番目に王妃候補として有力なミラエラが、私の存在を邪魔だと思っていることについては、以前から察していた。
まぁ、王妃候補として最有力視されているにも関わらず、王妃になる気はない上に、それでもなお王太子から寵愛を受けている私が邪魔でしかないのは間違いない。
もし私が逆の立場だったら「アイツさえいなけば」と思ってしまうだろう。
「だから、」
「あの世で会いたい人が居るんです」
私がそう言うと、男はピタリと動きを止めた。それから、困惑したような表情で、私のことを見つめた。
「私のことを殺すぐらいですから、事前に粗方調べているのでしょう?」
「…なるほど。これが理由で、『訳あり令嬢』様っていう訳か」
「愛している人に会いたいと思うのは、そんなにも悪いことですか。私は、嫌いな人と結婚して国を守るよりも、一刻も早く死んで彼に会いたい」
男は何かを言いかけるも、すぐに口を閉じた。それから、ガシガシと頭を掻くと、深いため息をついた。
「分かった、話すよ。でも、その後で殺すからな」
「ありがとうございます」
彼をソファーに案内して座らせる。どうやら飲み物はいらないらしく、私にさっさと座るように顎で示した。
向かいに座ると彼は複雑な表情をして口を開いた。
「完全に守秘義務違反だから、嫌なんだけどな」
「どうせ死にしますから」
迷いなくそう言うと、男は渋々口を開いた。
「……ミラエラ・ダローネガ」
「やはり、ミラエラさんでしたか」
「知っていたのか?」
「予想ですけどね」
2番目に王妃候補として有力なミラエラが、私の存在を邪魔だと思っていることについては、以前から察していた。
まぁ、王妃候補として最有力視されているにも関わらず、王妃になる気はない上に、それでもなお王太子から寵愛を受けている私が邪魔でしかないのは間違いない。
もし私が逆の立場だったら「アイツさえいなけば」と思ってしまうだろう。