ポストのお兄さん





「山都・・・これ・・・」



「そう。婚姻届」



山都が持っていたのは、既に山都の名前など書いてあり、私が名前などを書けばすぐに出せる婚姻届だった。





「クリスマスにさ・・泉ちゃんと光の結婚式があるじゃん?その日は忙しいからさ・・俺の誕生日に出そうって思ってさ・・」




「明日じゃん?!!」



そう。山都の誕生日は12月20日。




明日なのです。




「ごめん・・・俺のサプライズなんだけど・・・ダメ?」




「ダメ・・・・・・」




「えぇ・・・マジで・・・・?」




「・・・んなワケあるかぁぁ!!!!」




私は立ち上がり山都に勢いよく抱きついた。





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