ポストのお兄さん





でも私は帰るに帰れなかった。



「携帯に電話する・・・・」



「はっ???」




私は自分の携帯メモリーから「山都さん」に電話した。



「もしあの人が携帯に出たら山都さん・・・」



でもその人は携帯に出ることはなかった。



「え・・・・違うの・・・・?」



すると電話が繋がった。



”はいはい・・・舞?どうしたのかな・・・・?”



「山都さん・・・・私おかしくなっちゃった・・・」



”え?”


「山都さんて・・・兄弟とかいる・・・・?」



”え・・・・・”



「いるの・・?」



”仕事終わったら、家に伺います。ごめんなさい、今いそがしくて・・・”



「あ・・・・いいんです。じゃあ」




私は電話を切った。



何であの男の人はあんなに山都さんに似ているの?



瓜二つじゃない・・・・
< 37 / 112 >

この作品をシェア

pagetop