長い春の先にあったのは
久しぶり(藍side)
仁くんの追っていた事件が解決した。
解決したことを仁くんから直接知らせてもらったわけじゃない。テレビで犯人逮捕のニュースが大々的に報道されて初めて知った。
(仁くん、これで忙しくなくなるのかな……)
浮気していることを知る前までは、事件が一つ解決するたびに嬉しくなった。仁くんのおかげで街の人の平和が守られたことが誇らしかったし、何より仁くんの仕事が落ち着いて一緒にいられる時間が少し長くなったから。事件が解決するたびに、「お疲れ様」とメッセージを送っていた。
でも、今は嬉しいという気持ちはほとんどない。メッセージも何も送れない。どんな顔をして仁くんに会えばいいかわからない。
(捨てられる前に逃げちゃう方が楽かな)
部屋に積まれた段ボールを見ながら思う。仁くんから貰ったプレゼントはこの部屋に置いていくことに決めた。あとはこの段ボールに積まれた私物を持って、私がこの部屋を出て行くだけだ。
「とりあえず物件はあとで探すことにして、ウィークリーマンションにでも行こうかな」
解決したことを仁くんから直接知らせてもらったわけじゃない。テレビで犯人逮捕のニュースが大々的に報道されて初めて知った。
(仁くん、これで忙しくなくなるのかな……)
浮気していることを知る前までは、事件が一つ解決するたびに嬉しくなった。仁くんのおかげで街の人の平和が守られたことが誇らしかったし、何より仁くんの仕事が落ち着いて一緒にいられる時間が少し長くなったから。事件が解決するたびに、「お疲れ様」とメッセージを送っていた。
でも、今は嬉しいという気持ちはほとんどない。メッセージも何も送れない。どんな顔をして仁くんに会えばいいかわからない。
(捨てられる前に逃げちゃう方が楽かな)
部屋に積まれた段ボールを見ながら思う。仁くんから貰ったプレゼントはこの部屋に置いていくことに決めた。あとはこの段ボールに積まれた私物を持って、私がこの部屋を出て行くだけだ。
「とりあえず物件はあとで探すことにして、ウィークリーマンションにでも行こうかな」