弱さを知る強さ
それから15分くらいで終わって
ご飯の準備をし始めた

「うわ、鍋だ美味しそう」

「あたためるから待って」

「いいよあと私やるよ」

「座ってていいから俺の話聞いてくれる?」

「病気の話なら聞かないよ」

「いつから気づいてた?」

記録が終わった神田 あやはに鍋をあっためながら質問責めする作戦にでた

「何が」

「お腹の調子が悪いかもって」

「金森先生に最初あった日の1ヶ月前くらいからかな」

「それまでなんともなかったの?」

「うん」

「最近その時より酷いだろ」

「...まぁ前よりは?」

「また病院で詳しく話すけど最終的にはオペ...」

「ねぇ、やめて。」

一気に不機嫌になったのがわかった

もうやめよう
また話してくれなくなったら困る
今ならいい感じに話が進んでるのに

そのまま無言で鍋を出した

「食って寝ろ、また連絡する」

今日は顔色もいいし
それが確認できただけよかった

「じゃあな」

「食べて帰ったら?」

帰ろうと準備してたら神田 あやはが言った

あんだけ俺を嫌ってたのに?
なんの心のかわりよう?

「この量、私だけじゃ食べきれない」

「これくらい食べろ」

一人前弱しか作ってない

「食が細いの」

「じゃあ残ったら食うからとりあえず腹いっぱいくえ」

口を尖らせながら
鍋を食べ始めた

「んんぅ
おいひい!!!」

「よかった」

...プルルル

俺の電話が鳴った

「はい、金森です。

はい、わかりました。
今日の当直誰ですか?

はい、わかりました。
明日確認します。
失礼します」

担当患者が急変したため
色々な確認だった

当直は先輩の先生だったため心配いらない

「呼び出し?」

「違う、大丈夫」

「行きなよ、患者さん待ってるんでしょ
私もうお腹いっぱい、ありがとう、また明日食べる」

鍋が1/3くらいしか減ってない

「全然食ってない」

「もう食べれない、ごちそうさま」

仕方なく残った鍋を食べた

「もっと食べないと体力つかない。
忙しくても時間使って頑張って3食食べろ」

「うん」

食べた食器を下げて
洗い物も終わらした

何度も「私がやる」って
言ってきたけど勝手にきて洗い物をおいて帰るわけにはいかない

「じゃあな、また明日
今日は、早くねろよ」

「うん」

「あっ、明日実習中なんかあったら連絡して」

俺はプライベート用の電話番号を書いた紙を渡した
なんだかナンパみたい


「実習後は少し体調管理したいから連絡して欲しい
これ俺の携帯電話、病院内だったら消化器の金森で通るからかけてもらえ」
大人しく受け取ってくれた

「じゃあまた明日」

帰宅したら
22:00を過ぎていた



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