弱さを知る強さ
8
週明け
1週間がはじまる
この1週間をしのげば一旦は実習は落ち着いて勉強に専念する週間に入る
月曜日、病院について病棟にあがろうと1階の廊下を歩いてると前から当直あけの金森先生が歩いてきた
必死に顔を逆方向に向けて隠して歩いた
が
「おい!」
バレた...
「すみません...先行っててください」
バレたらめんどくさいことになるのはわかってて
みんなに先に上がっててもらった
「なにしてる?」
「ここで実習なの」
「何で言わないんだよ、今日から?」
「...うん!そうそう!」
「嘘つくなよ、調べたらわかるからな」
目を細めて私を見た
「...先週から」
怖くて本当のこと言ったけど
顔を見れない
「何で隠すんだよ」
「だって毎日、来いっていうでしょ」
「ああ、言うな」
「先生も忙しいだろうから」
「違うな、お前が俺のところに来るのが嫌だからだ」
「...」
ぐうの音もでない
「土日もどうせバイトばっかりして身体休めてなかったんだろ」
「...」
「自分の身体、しっかり管理しろ」
「はい」
...プルルル
金森先生の院内携帯がなった
「はい、金森です
はい
はい
すぐ行きます」
金森先生も忙しんだから私なんかほっといてくれていいのに
「今日、実習終わったら俺のところにこい」
「...わかった」
「じゃ」
走ってどこかに行った
私も病棟に上がってみんなと実習をこなした