弱さを知る強さ

◎恭介◎

俺には一つ作戦がある
あやはは看護の勉強している

ってことは少なからず自分の病気のことも調べているはず

それをもっともっと一緒に勉強してもっともっと知ることで病気との関わり方も変わってくると思いたい

目を背けるんではなく向き合うことも今回の入院中にできるようになってほしいことの一つ

そして看護師との関わりも増やしてもっと俺以外にも頼れるようになってほしい

話している間も病院という場所に恐怖心があるのか僅かに震えている

「病棟あがるか」

「...」

「あやははどうしたい?」

「...私優先じゃなくて他にしんどそうな患者さんいるから助けてあげてほしい」

「人のことばっかり考えず自分のことも考えて」

「みんなしんどそうだから」

「俺から見たらあやはが相当しんどそう」

「...」

「とりあえず横になって」

ベッドに横にならせて軽く診察をした

お腹も張っててこの2ヶ月で確実に悪くなっている

「点滴はできそうにない?」

「...うん」

「俺の話聞いてくれる?」

「...」

「この点滴は身体の中の炎症を抑えるステロイドって薬なんだけど内服より点滴の方が早く効果がでる
...」

俺が持ってる資料を一緒に見ながら
薬の説明、どれだけ今のあやはに必要か
ちゃんと薬が効いたらどんだけ楽になるか
丁寧に一つ一つ説明した

あやはは大体のことは勉強してわかってたみたいだけど自分に置き換えるともっと理解ができたようで質問をしながら向き合ってくれた

「点滴やってみる?
身体に入る薬がどんなんか理解出来ただろ?」

「...うん」

「出来そうか?」

「...頑張ってみる」

「よし、準備するわ」



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