忘れた記憶が導く、もうひとつの恋－本当に愛する人は誰？－

登場人物

◆桐原 咲（きりはら さき）
元夫と離婚し、心のどこかに「自分は大切な何かを失った」という棘を抱える女性。神のゲームに巻き込まれ、記憶を一部失った状態で“元夫”と再会し、もう一度恋を選び直すことになる。

◆新堂 蓮（しんどう れん）
咲の元夫。仕事中心の生活で家族との時間を犠牲にしてきた結果、離婚に至る。霧のホテルでは記憶を失っているが、咲に対して強い懐かしさと罪悪感を覚え、彼女を守りたいと願う。

◆黒瀬 沙耶香（くろせ さやか）
神のゲームに参加する女性。明るく人懐っこいが、内心は「自分だけが選ばれない」痛みや不安を抱えている。蓮に興味を持ち、咲の恋のライバルとして揺さぶりをかける。

◆速水 悠斗（はやみ ゆうと）
神のゲームに参加する男性。軽い口調とは裏腹に、他人の心の機微に敏感で誠実な面を持つ。咲に好意を寄せ、キスを迫るほど想いが高まるが、彼女の中に“消えない誰か”がいると気づき、自ら身を引くことで「手放す愛」を選ぶ。