私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
心の底から湧き上がる幸福感に、自然と笑顔がこぼれた。まだ始まったばかりの恋だけど、これからの日々がきっと輝かしいものになるだろう。そう予感せずにはいられなかった。
その日の午後、私は放射線科に用事があり、医事課を出てそちらへと向かっていた。
病院の廊下は、行き交う医療スタッフで活気に満ちている。
そんな彼らを横目に、私は先ほどの給湯室での菜穂とのやり取りを思い出し、一人口元を緩ませていた。
私、木崎さんの彼女ってことなんだよね?あー、まだ夢の中にいるような気分。
その時だった。廊下の奥からこっちに向かってくる人影に、私は思わず息を呑んだ。木崎さんだ。
グレーのスーツを纏い、いつものようにスマートに歩いている。昨日デートしたばかりなのに、こんな病院の廊下で会うと、なんだかすごく照れくさい。心臓がドクリと大きく跳ね、顔に熱が集まる。
彼も私に気づいたようで、一瞬、足が止まった。お互い、少し気まずそうに、だけど嬉しそうに目が合う。
誰も見ていないだろうかと、ちらりと周りを確認して、私はごく小さく、人差し指でひらひらと手を振った。
すると木崎さんも、誰にも気づかれないように、ほんの少しだけ、だけど確かに指を動かしてくれた。
その仕草がなんだか秘密の合図みたいで、私の胸をさらに高鳴らせた。
「お疲れ様。また連絡するね」
「は、はい!」
その日の午後、私は放射線科に用事があり、医事課を出てそちらへと向かっていた。
病院の廊下は、行き交う医療スタッフで活気に満ちている。
そんな彼らを横目に、私は先ほどの給湯室での菜穂とのやり取りを思い出し、一人口元を緩ませていた。
私、木崎さんの彼女ってことなんだよね?あー、まだ夢の中にいるような気分。
その時だった。廊下の奥からこっちに向かってくる人影に、私は思わず息を呑んだ。木崎さんだ。
グレーのスーツを纏い、いつものようにスマートに歩いている。昨日デートしたばかりなのに、こんな病院の廊下で会うと、なんだかすごく照れくさい。心臓がドクリと大きく跳ね、顔に熱が集まる。
彼も私に気づいたようで、一瞬、足が止まった。お互い、少し気まずそうに、だけど嬉しそうに目が合う。
誰も見ていないだろうかと、ちらりと周りを確認して、私はごく小さく、人差し指でひらひらと手を振った。
すると木崎さんも、誰にも気づかれないように、ほんの少しだけ、だけど確かに指を動かしてくれた。
その仕草がなんだか秘密の合図みたいで、私の胸をさらに高鳴らせた。
「お疲れ様。また連絡するね」
「は、はい!」