水色に混ざる夏
第4話 夏祭りの夜、浴衣の隣
『今度の土曜、夏祭りに行かない?』
ピロンと鳴ったスマホを見た瞬間、わたしは跳ね上がった。
裏山を降りてから、《《今後の活動の為》》に透くんと連絡先を交換して数日、
自分から送る勇気はなかった。
テストで送ったスタンプだけのトーク画面に届いた、
そのメッセージをみて舞い上がったわたしは――
(えっ、行かない?って……デートのお誘い……!?)
指が震えて、すぐには返信できなかった。送る前に何度も文章を打っては消して……ようやく返事を送った。
『行きたい!』
『でも、どこでやってるの?』
『あっちだとまだ駅前で開催されてるんだよ』
すぐに返ってきた返事をみて、わたしはスマホを胸に当てて深呼吸。
今はもう開催されなくなった夏祭り。
子供の頃、両親と行った記憶が少しだけあるのを思い出した。その祭りに《《今のわたし》》が《《透くん》》と行ける。
——そんな話を聞いたら、行きたくならないわけがない。
わたしは透くんが山頂で言ってた言葉通り、思い切って浴衣を着てくることにした。
ピロンと鳴ったスマホを見た瞬間、わたしは跳ね上がった。
裏山を降りてから、《《今後の活動の為》》に透くんと連絡先を交換して数日、
自分から送る勇気はなかった。
テストで送ったスタンプだけのトーク画面に届いた、
そのメッセージをみて舞い上がったわたしは――
(えっ、行かない?って……デートのお誘い……!?)
指が震えて、すぐには返信できなかった。送る前に何度も文章を打っては消して……ようやく返事を送った。
『行きたい!』
『でも、どこでやってるの?』
『あっちだとまだ駅前で開催されてるんだよ』
すぐに返ってきた返事をみて、わたしはスマホを胸に当てて深呼吸。
今はもう開催されなくなった夏祭り。
子供の頃、両親と行った記憶が少しだけあるのを思い出した。その祭りに《《今のわたし》》が《《透くん》》と行ける。
——そんな話を聞いたら、行きたくならないわけがない。
わたしは透くんが山頂で言ってた言葉通り、思い切って浴衣を着てくることにした。