魔族の王子の進む道 〜俺様王子が魔王になるまで〜
彼の命で娘は薄暗い部屋へ。
重い扉は彼の眼差し一つで開き、そして眼差し一つで部屋の外の鍵を音を立てて掛ける。
「すごい魔力!! 王子様はすごいなぁ!! 」
このあとの自分の心配など露ほどもしていないのか、本当に感心したように娘は言った。
「⋯⋯奴と同じか。このヘラヘラとした笑い、不愉快だ! 」
心に感じる何かの引っ掛かりに苛つき、二人きりになった部屋で娘を見やる。
「“相手”として来たと言ったな? 」
「はいっ!! 王子様の『おあいて』、しまぁす! だって弟の王子様、いなくなって悲しかったでしょ? あたしだって、弟と妹のログ坊やガミーがいなくなったら悲しいですから…⋯! 」
苛ついている彼は一番気にしていることを口にされ、思わず娘を睨みつけた。しかし娘は気にする様子もなく、真面目な顔で彼を眺めている。
「……全く。よりにもよって、かなり程度の低い小角族とは。まあいい、奴が居なくなった憂さを晴らしてやる! 痛めつけ泣かせてやれば…⋯」
彼の赤い瞳が鋭く光る。
娘の身体が瞬時に光に包まれると、その身体は温まり、スッキリと心地良い状態になった。
「わあっ⋯⋯水浴びもしてないのにサッパリした! 」
「誰が低魔族の、薄汚れた身体になど触れるものか…⋯! 浄化しなくては触れる訳が無い!」
彼は苛つきながらそう返す。
「洗ってくれてありがとうございますっ、王子様! 」
娘は満面の笑みに変わる。
「馬鹿め……」
彼はその娘の呑気さに溜息を付いた。
重い扉は彼の眼差し一つで開き、そして眼差し一つで部屋の外の鍵を音を立てて掛ける。
「すごい魔力!! 王子様はすごいなぁ!! 」
このあとの自分の心配など露ほどもしていないのか、本当に感心したように娘は言った。
「⋯⋯奴と同じか。このヘラヘラとした笑い、不愉快だ! 」
心に感じる何かの引っ掛かりに苛つき、二人きりになった部屋で娘を見やる。
「“相手”として来たと言ったな? 」
「はいっ!! 王子様の『おあいて』、しまぁす! だって弟の王子様、いなくなって悲しかったでしょ? あたしだって、弟と妹のログ坊やガミーがいなくなったら悲しいですから…⋯! 」
苛ついている彼は一番気にしていることを口にされ、思わず娘を睨みつけた。しかし娘は気にする様子もなく、真面目な顔で彼を眺めている。
「……全く。よりにもよって、かなり程度の低い小角族とは。まあいい、奴が居なくなった憂さを晴らしてやる! 痛めつけ泣かせてやれば…⋯」
彼の赤い瞳が鋭く光る。
娘の身体が瞬時に光に包まれると、その身体は温まり、スッキリと心地良い状態になった。
「わあっ⋯⋯水浴びもしてないのにサッパリした! 」
「誰が低魔族の、薄汚れた身体になど触れるものか…⋯! 浄化しなくては触れる訳が無い!」
彼は苛つきながらそう返す。
「洗ってくれてありがとうございますっ、王子様! 」
娘は満面の笑みに変わる。
「馬鹿め……」
彼はその娘の呑気さに溜息を付いた。