【漫画シナリオ】知らない御曹司の求婚、受けてみました。
【第1話】物語は突然に
〇ヒキ・背景白
女子高生のうみ(※)の正面に立つスーツ姿に花束を持った男性・椿(※)
※うみ:仁内うみ 18歳・セミロング茶髪・比較的高い身長
※椿:麻城椿 23歳・優しそうな目・センター分けした短めのボブカット・涙ボクロ・すらっとした高身長
うみモノ(それは、18歳の誕生日の朝。)
椿「俺と結婚してください」
うみ(花束を持った、まるで王子様みたいな彼が、すべてを失って呆然としていたあたしの前に現れた。
うみ(…ってなにこの状況!?)
椿はにっこりとした笑顔を浮かべている。
〇1時間前・空っぽのリビング・朝
家具ゼロの白い部屋が広がる。呆然と立つ制服姿のうみ。
うみの顔アップ。
うみ「…え?」
目をごしごしとこすり、ほっぺを引っ張る。ヒリヒリするほっぺ。
うみ「…夢じゃない」
膝をつくうみ。背景に「ドサッ」。
うみ「あの親父…夜逃げするなんて~~~!!!」
〇[回想]昨夜の会話・夕食テーブル・夜
継父(※無精ひげ・見るからにダメ人間)がカレンダーを見ながら。
カレンダーの7月30日の欄にはハートマークでうみが書いた『うみ・誕生日!』の文字。
継父「うみ、お前、明日18歳になるんだったよな?」
『受験命』のハチマキをしたうみがご飯を食べながら英単語帳で熱心に勉強。顔を上げず。
うみ「そうだけど…お父さん、あたしの誕生日なんて興味ないじゃん」
継父の横で若い彼女(※キャミソールに巻き下ろしロング)が興味なさそうにテレビを見ている。
継父「だってお前、明日から18歳じゃん。つまり成人だろ?」
うみ「そうだけど…。それがなに?」
継父「成人ならこれからどうとでも生きていけるよな?」
うみ「はあ?」怪訝な顔
継父、うみにそれ以上何も答えず、テレビを見てる彼女に向かって声を荒げる。
継父「おい野球にしろよ!」
うみ(なんなの…?)
〇[回想終わり]アパートの部屋
両手両ひざを地面につけて。
うみ(まさかこんな形で伏線が回収されるとは…)
継父のシルエット。
うみ(この親父は実の親ではなく、母親の再婚相手)(あたしを育てるつもりなど全くなく、責任感のかけらもないどうしようもない人間だった)
うみ「高校を卒業したら家を出ようと思ってたのに…」
ワナワナ震えながら天に向かって
うみ(まさか父親の方から出てくとはね~!)
うみが突然何かに気が付いてハッとする。
自分の部屋(※リビングのすぐ隣、扉を1枚隔てた部屋)にドタバタと駆け込む。
うみの部屋には家具がきれいに残されており、勉強机の一番下の引き出しを慌てて開ける。
うみの顔が青ざめる。
うみ(通帳がない…!)
その場にペタンとへたり込む。
うみ「お母さんごめん…」
〇[回想]自宅
幼いうみと母(※優しい顔)。
母「何があっても学を付けて将来の幅を広げなさい」
うみ(それがお母さんの口癖だった)
母「お母さんね、お父さんと離婚したあと働き口がなかなか見つからなくて。学も社会経験も何にも持ってなかったの」「そして苦労した結果、我が家は貧乏!」
言葉に相反して、腰に両手を当ててドーンと偉そうに言う。
母、優しい顔に戻してうみに通帳を渡す。
母「ここに、お母さんがコツコツ貯めたお金が入ってる。うみの学費にしなさい」「将来、どんな選択を取っても上手くいくように」
幼いうみ、嬉しそうに「うん!」
うみ(大学に行くことはお母さんとした唯一の約束で、あたしの大きな人生の指標だった)
(お母さんの亡き今、お母さんとした約束を果たすべく、あたしは受験勉強に命を燃やしている)
〇[回想終わり]うみの自室
うみ(それなのに)
暗い顔。
うみ「何もかも終わりだ…」「どうしたらいいの…」
そこに、突然インターホンが鳴る。
うみビクッと震える。
うみ「誰…?」
うみ (こんな時間にこんな状況で訪ねてくるのが普通の人の訳ないよね!?)※慌てた様子で
うみ「もしかして怖い人だったり…」
うみの妄想。黒服を着た怖い人が家に押し入る。
うみ「でももしかしたらこの状況を好転させる何かかも…!?」
〇玄関(※リビングと繋がっている)
うみ「はい…」
恐る恐るドアを開ける。
スーツ+色とりどり花束のイケメン・椿の登場。
椿のドアップ。にっこり笑う。
椿「お誕生日おめでとう、うみちゃん」
うみ「…え?」※顔フリーズ。
椿の全身カット。
うみ(何、これ)(っていうか誰?)(やっぱり最初から夢?)
椿、笑顔のまま。
椿「俺と結婚してください」
うみアップ。
うみ(…えーっと、はい?)
女子高生のうみ(※)の正面に立つスーツ姿に花束を持った男性・椿(※)
※うみ:仁内うみ 18歳・セミロング茶髪・比較的高い身長
※椿:麻城椿 23歳・優しそうな目・センター分けした短めのボブカット・涙ボクロ・すらっとした高身長
うみモノ(それは、18歳の誕生日の朝。)
椿「俺と結婚してください」
うみ(花束を持った、まるで王子様みたいな彼が、すべてを失って呆然としていたあたしの前に現れた。
うみ(…ってなにこの状況!?)
椿はにっこりとした笑顔を浮かべている。
〇1時間前・空っぽのリビング・朝
家具ゼロの白い部屋が広がる。呆然と立つ制服姿のうみ。
うみの顔アップ。
うみ「…え?」
目をごしごしとこすり、ほっぺを引っ張る。ヒリヒリするほっぺ。
うみ「…夢じゃない」
膝をつくうみ。背景に「ドサッ」。
うみ「あの親父…夜逃げするなんて~~~!!!」
〇[回想]昨夜の会話・夕食テーブル・夜
継父(※無精ひげ・見るからにダメ人間)がカレンダーを見ながら。
カレンダーの7月30日の欄にはハートマークでうみが書いた『うみ・誕生日!』の文字。
継父「うみ、お前、明日18歳になるんだったよな?」
『受験命』のハチマキをしたうみがご飯を食べながら英単語帳で熱心に勉強。顔を上げず。
うみ「そうだけど…お父さん、あたしの誕生日なんて興味ないじゃん」
継父の横で若い彼女(※キャミソールに巻き下ろしロング)が興味なさそうにテレビを見ている。
継父「だってお前、明日から18歳じゃん。つまり成人だろ?」
うみ「そうだけど…。それがなに?」
継父「成人ならこれからどうとでも生きていけるよな?」
うみ「はあ?」怪訝な顔
継父、うみにそれ以上何も答えず、テレビを見てる彼女に向かって声を荒げる。
継父「おい野球にしろよ!」
うみ(なんなの…?)
〇[回想終わり]アパートの部屋
両手両ひざを地面につけて。
うみ(まさかこんな形で伏線が回収されるとは…)
継父のシルエット。
うみ(この親父は実の親ではなく、母親の再婚相手)(あたしを育てるつもりなど全くなく、責任感のかけらもないどうしようもない人間だった)
うみ「高校を卒業したら家を出ようと思ってたのに…」
ワナワナ震えながら天に向かって
うみ(まさか父親の方から出てくとはね~!)
うみが突然何かに気が付いてハッとする。
自分の部屋(※リビングのすぐ隣、扉を1枚隔てた部屋)にドタバタと駆け込む。
うみの部屋には家具がきれいに残されており、勉強机の一番下の引き出しを慌てて開ける。
うみの顔が青ざめる。
うみ(通帳がない…!)
その場にペタンとへたり込む。
うみ「お母さんごめん…」
〇[回想]自宅
幼いうみと母(※優しい顔)。
母「何があっても学を付けて将来の幅を広げなさい」
うみ(それがお母さんの口癖だった)
母「お母さんね、お父さんと離婚したあと働き口がなかなか見つからなくて。学も社会経験も何にも持ってなかったの」「そして苦労した結果、我が家は貧乏!」
言葉に相反して、腰に両手を当ててドーンと偉そうに言う。
母、優しい顔に戻してうみに通帳を渡す。
母「ここに、お母さんがコツコツ貯めたお金が入ってる。うみの学費にしなさい」「将来、どんな選択を取っても上手くいくように」
幼いうみ、嬉しそうに「うん!」
うみ(大学に行くことはお母さんとした唯一の約束で、あたしの大きな人生の指標だった)
(お母さんの亡き今、お母さんとした約束を果たすべく、あたしは受験勉強に命を燃やしている)
〇[回想終わり]うみの自室
うみ(それなのに)
暗い顔。
うみ「何もかも終わりだ…」「どうしたらいいの…」
そこに、突然インターホンが鳴る。
うみビクッと震える。
うみ「誰…?」
うみ (こんな時間にこんな状況で訪ねてくるのが普通の人の訳ないよね!?)※慌てた様子で
うみ「もしかして怖い人だったり…」
うみの妄想。黒服を着た怖い人が家に押し入る。
うみ「でももしかしたらこの状況を好転させる何かかも…!?」
〇玄関(※リビングと繋がっている)
うみ「はい…」
恐る恐るドアを開ける。
スーツ+色とりどり花束のイケメン・椿の登場。
椿のドアップ。にっこり笑う。
椿「お誕生日おめでとう、うみちゃん」
うみ「…え?」※顔フリーズ。
椿の全身カット。
うみ(何、これ)(っていうか誰?)(やっぱり最初から夢?)
椿、笑顔のまま。
椿「俺と結婚してください」
うみアップ。
うみ(…えーっと、はい?)