君のとなりで、恋をする
(こうして並んでるだけで、少し心が落ち着く……)


翠はペン先を見つめながら、ふとそう感じた。

隣にいると安心できる――けれど、その安心の奥には、別の人の影がかすかに揺れている。

大和はそんな翠の横顔を、何度も見ないようにしていた。

見てしまえば、心の奥がざわつくから。

それでも、視線は自然とそちらへ引き寄せられてしまう。

グラスの中の氷が、静かに音を立てる。



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