君のとなりで、恋をする
──部活の時間。


部活中も、笑顔は崩さない。

いつも通り声を出して、メモを取って、ボトルを並べる。

ただ一つ違うのは――結城先輩と目が合っても、すぐに逸らすようになったこと。


「長谷川、ありがとう」

「はい」


たったそれだけの会話なのに、心臓が強く打つ。

でもその鼓動を、誰にも気づかせたくなかった。

体育館の窓から差し込む光が、コートに淡く反射する。

その眩しさに目を細めながら、翠は自分の中でひとつの線を引いた。




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