君のとなりで、恋をする

25話 屋上の告白

──夕暮れ、校舎の屋上。


冷たい風に揺れるフェンスの前で、私は立ち尽くしていた。

夕陽が沈みかけた空は、赤と藍が溶け合うように滲んでいた。

校庭のざわめきも遠く、世界から音が消えたみたいに静か。

胸の奥では、何かがゆっくりと鳴っていた。

風に髪がほどけて頬に触れるたび、緊張で指先が冷たくなる。


(どうして、私……ここにいるんだろう)


ただ、その背中を追うように歩いてきた。

けれど、今はもう逃げられない気がした。


突然「来い」と強引に手を引かれ、結城先輩にここまで連れてこられたのだ。





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