君のとなりで、恋をする
(本当は、避けたかったんじゃない。怖かっただけ――)


近づけば近づくほど、この想いがもう隠せなくなる気がして。


「そ、そんなことないです」


必死に笑顔を作ろうとする。

けれど、声は震えていた。

結城先輩は一歩、距離を詰める。


「……俺はずっと、お前のことだけ見てた」

「だから……お前の言葉で聞きたい。俺のこと、どう思ってるか」


その真剣な表情に、もう誤魔化せなかった。

胸の奥に溜め込んでいた気持ちが限界を超えて、涙がこぼれる。




< 130 / 140 >

この作品をシェア

pagetop