君のとなりで、恋をする
「……私だって……ずっと……結城先輩のこと……」


涙が頬を伝う感覚だけが、やけに鮮明だった。

言葉にした瞬間、胸の奥に張りつめていた糸がぷつんと切れる音がした気がした。

結城先輩は何も言わずに、ただその涙を見ていた。


(もう、隠さなくていいんだ……)


風の音と、夕陽の匂いだけが二人を包んでいた。

声にならないほど震えていたけれど、もう逃げなかった。



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