君のとなりで、恋をする
「へぇ、仲いいんだね」


明るい声がして顔を上げると、美月先輩が立っていた。

隣には、トレーを持った結城先輩の姿。


「えっ!? ち、違います! そんなことなくて!」


慌てて否定する私の横で、大和くんは悪びれもせずニヤリと笑った。


「まあ、仲いいのは事実だけどな」

「……元気だなお前ら」


結城先輩は短くそう言って、美月先輩と並んで席についた。


「あざっす! 結城さん!」


どこか誇らしげな声で返す大和くん。


「褒めてねーわ。……うるさい」


声は軽くても、どこか低い。

その一言でテーブルの空気が一瞬にして引き締まる。

結城先輩の横顔は、笑っているようで笑っていない。

いつもの余裕に満ちた雰囲気と少し違って見えて、胸がざわついた。

理由なんてわからない。

ただ――息が詰まる。

私は慌てて視線を落とし、スプーンを握る手に力を込めた。

かちゃり、と小さな音。

鼓動がさらに早くなる。





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