君のとなりで、恋をする
──ふと、また窓の外を見る。


グラウンドで笑う結城先輩の横顔が、まぶしくて。

光の粒が頬に反射して、まるで世界が彼を中心に回っているみたいだった。

教室のざわめきも、時計の針の音も、すべてが遠のく。

ほんの数秒なのに、心臓が痛いくらいに跳ねた。


(この気持ち、怖いけど――あったかい)


胸の奥から、どうしようもなく熱が広がった。


(……やっぱり、好きなんだ)


その瞬間、心に浮かんでいた曖昧な気持ちに輪郭が与えられる。

憧れじゃない。

尊敬だけでもない。

きっとこれは――恋。

私は箸を置き、机の下でぎゅっと手を握った。


(……私、結城先輩が好き)


莉子の隣で、胸の奥の決意がひそやかに芽生えていた。


──



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