続・幼なじみの不器用な愛し方
──あれから、早7年。


「みーちゃん久しぶり〜〜〜!」


玄関を開けるなり、飛びついてきた影を慌てて抱き止める。

おっと。踏ん張りが効かずよろけそうになったところを、後ろから支えられた。


「わ、ゴメンね、みーちゃん。勢い余っちゃった。有斗くんも、支えてくれてありがとう」


綺麗な栗色に染められたふわふわのロングヘアと、木の実のような丸い目。

この春出会って10年になる彼女、藤堂結子(とうどうゆいこ)がわたしの腕の中で首を竦めた。


「危ないからやめなって前も言ったのに。ごめんな、秋山」


結子が着る淡いベージュのコートの裾を引いて、申し訳なさそうに眉を下げるのは、中学高校と同じ学校だった中辻司(なかつじつかさ)だ。

クラスや所属していたサッカー部の中でも大人っぽく見えていたけれど、歳を重ねてより落ち着きが増したように見える。

高校時代はもう少し長めだった髪が、今はさっぱりと短髪になっているのもその理由の一つかもしれない。


「わざわざ来てくれてありがとな。とりあえず上がって」


有斗が促し、白い大理石の廊下を進む。
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