続・幼なじみの不器用な愛し方
わたし達には、友達であろうと、他の異性と2人きりで食事に行くという習慣がない。

断りを入れて2人で会うという習慣もないので、直前で2人きりになったというなら尚更、わたしに連絡がなかったことにも納得はできる。

けど……。


「じゃあ……あの写真は……?」


わたしの心を大きく揺さぶったあの写真。

楽しそうに、同じマンションに帰っていくところが写っていた。


「それは……」


言葉を探すように、有斗が視線をわたしから逸らした。

たったそれだけのことが、トリガーになった。


「ちゃんと説明してッ!」


自分のものとは思えない金切り声が部屋に響いた。

ハッとして顔を上げると、有斗がびっくりしたように目を大きく見開いてわたしを見ていた。

違う。こんなこと言いたいんじゃないのに。

意識の深いところから、あぶくのように自己嫌悪が湧き上がってくる。


「ご、ごめ……」

「いい、謝るな」


手、握っていい?と聞かれて、小さく頷いた。

膝の上で作っていた拳に、そっと大きな手が添えられる。


「……これも、絶対に言わないで欲しいんだけど。梵はあの日、俺んちじゃなくて、同じマンションに住む別の人のところに帰ったんだ」

「え……?」
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