激甘な溺愛は警報級
ⅩⅤ.不安
夜、彼女とぎゅーしてちゅーして満足した俺は、1人で布団に入り、眠る。
沙夜ちゃんが、イケメン先輩男子と、イケメン後輩男子の2人に囲まれて、笑顔で接している。
俺だけ独りぼっち。
なんだよ、顔面国宝って褒め讃えてきたくせに。
そんな2人より俺の方がイケメンだろ。
アラームが鳴って、朝が来たことに気付く。
「夢見が悪い…」
顔を顰めて小さく溜め息をついた。
起きるか…。
体温を測れば、36,7℃。
学校行けるわ。
行かなきゃな。
沙夜ちゃんが他の男に声をかけられるのから守らなきゃいけない。
三倉家の朝は、俺の朝より若干遅いらしく、洗面所のピークから逃れられた。
顔を洗い、歯を磨き、リビングへ戻る。
制服に着替えて、部屋着をキャリーケースにしまう。
ふと目を向けたソファには昨日のスプレーが残っている。
三倉家一同が眠る2階に行くのは少し躊躇われたが、沙夜ちゃんの部屋をノックする。
返事は無い。
そっと入る。
「なーに幸せそうな顔して寝てんだよ」
人が、あんな夢を見たというのに。
テディベアを抱き締めて、にこにこスヤスヤと。
ぬいぐるみにまで嫉妬しそう。