激甘な溺愛は警報級
「いいよ、解放解放」
「ん」
なんとなく、離れたくないという空気を感じた。
「それともやだ?まだぎゅーしたいの?」
無理矢理腕からすり抜けていった。
意地っ張りな沙夜ちゃんはそれはそれでいいけどさ。
あー、ドラマとかアニメ観るのも、各々勉強するのも無理だな。
隣にこーんな可愛い彼女がいて、集中できるわけないじゃん。
「あー好き」
俺はしゃがみこんで、頭を抱えた。
本当に、頭抱えるよ。
どうしたらいい?
どうすればこのソワソワ感落ち着く?
…やっぱ男だな。
我慢、しろって。
家だからって。
2人きりだからって。
見上げると、何も考えてないような顔でキョトンとして俺を見つめる沙夜ちゃん。
警戒心とかないのかな?
ムカつく、余裕じゃん。
俺のこと全然意識してないわけ?
男として見てないわけ?
ムカつくけど、ムカつくくらい大好きだ。
少し沙夜ちゃんを困らせてやりたくなった。
俺の、好き、がどんなもんか。
分からせてやりたくなった。
俺は、沙夜ちゃんの少しも揺れない瞳を見つめながら立ち上がった。
合ったままの目は、そのまま上目遣いになる。
彼女に向かって歩き出すと、後ろに下がっていく。
当然彼女の後ろには部屋のドアがある。
追いやって、閉じ込める。
所謂、壁ドン状態になる。