激甘な溺愛は警報級
「うげ、ビデオ通話かかってきた」
「出ないの?」
「今まで出たことありますか?」
「え?」
「昼休み、放課後、絃くんといる時、何度もかかってきてるよ。全部無視してたけど」
知らなかった…。
「出なよ」
少し興味があった。
えー、と沙夜ちゃんは言うけれど。
「はーい」
「なんで既読無視すんの!」
「いや彼氏と昼…」
「なんで彼氏優先なの!」
「いや当たり前…」
俺は沙夜ちゃんからスマホを奪ってみた。
「こちら彼氏。王子谷絃です」
「えっ」
さすがに驚いたようだ。
弟イケメンか。
沙夜ちゃんに似てはいないけど、まあ同じ遺伝子だからね。
姉が可愛ければ、弟も顔整うか。
「彼氏イケメンかよー。そりゃそっちいくわ…」
「それはどうも」
笑顔を向けておいた。
沙夜ちゃんにスマホを返す。
「ってなわけだから、じゃあね」
何がてなわけなのか分からないが…。