君の事好きになっても良いですか?

「理央、間に合って良かったな。」


「うん、マジ間一髪。」
「あと少し遅れたら、琴音ちゃん」
「男子生徒に抱きつかれるところだった。」



「それはヤバいね……。」
「私が1発殴ってやりたいくらいだわ。」


「夏奈ならしそう……(笑)」




あっ……えっと……私、理央君の
体にスッポリと収まってるんだけど、
この状況どうしよう……。
私、心臓が変になっちゃう……
さっきから心拍数上がってるがわかる。
ドキドキが止まない。
男の子にこんな事されるの初めてだから
なのかな。
私の男の子に免疫がないせいでもある。
もうこれ以上は限界です。



「あの///理央君そろそろ私……」
「どいても良いかな……?」



「あっ!本当だ!」
「いつまで琴音ちゃんに抱きついてんの!」



「わっ!」
「ごめん!俺、無我夢中で助けたくて。」
「助けて自体が治まってホッとしてたら」
「そのままになってた。」


やばっ……俺いつまで琴音ちゃんを
抱いてたんだよ……。
アイツらの事言えなくなるじゃん。
助けれた事に安心したのと、
琴音ちゃんを抱いていたら心が和んで
落ち着いてしまっていた。
俺はそっと琴音ちゃんから離れた。
もう少しああしていたかった気持ちは
グッと抑えて平常心を装った。



「理央君、本当にありがとう。」
「後ね、今日借りてた小説を」
「返したくてここまで来ちゃった。」
「はいこれ、ありがとう!」



「いつでも良かったのに!」
「でもせっかくだし、みんなで帰ろっか。」



「そだね!」




「あっ!理央、琴音ちゃんごめん!」
「私、この後友達にカラオケ誘われてたの」
「思い出したから一緒に帰れないわ!」



「あっ!俺も今日兄貴とこの後会う約束」
「してたんだった!」
「って事で2人で帰りなよ!」
「じゃ、理央琴音ちゃんまた明日!」



「あっうんわかった」
「また明日!」


「遥陽君また明日ね!」



「じゃ私もこの辺で帰るね。」



「夏奈もまた明日!」
「気をつけて帰れよ。」


「夏奈ちゃんもまた明日ね!」


「琴音ちゃんうん!また明日!」
「ちょっと理央こっち。」


「ん?なに?」


夏奈はコソコソと耳元で言う。


「せっかく2人にした借りは」
「購買の焼きそばパンにしてあげる(笑)」



「なるほどな(笑)」
「ありがとう!」
「焼きそばパン近いうちに奢るわ。」



「サンキュー!」



「じゃあな!」


「夏奈ちゃんバイバイ!」


こうして夏奈ちゃんも遥陽君も
用事があるようで、先に帰ってしまった。
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