君の事好きになっても良いですか?


「そうだよ。」
「あっ、俺毎日これ付けるから」
「琴音ちゃんも付けてくれたら」
「嬉しい。」


「勿論だよ!」
「だってお揃いだもんね♪」



そう言って琴音ちゃんは俺に
笑顔を見せてくる。
てか……今日の琴音ちゃん……
反則……。
可愛いすぎて、直視できない。
どうしてこんなにも鼓動が早くなるんだ。

今日の琴音ちゃんはいつもより
メイクしていて、髪型もハーフアップで
唇もいつもより淡いピンク色のリップ
を付けている。
普段のすっぴんに近いメイクも
魅力的だけど、今日みたいな少し
しっかりしたメイクもヘアアレンジも
可愛い。
今日、ここに来る前に夏奈家に行くって
言ってたから夏奈がやったのかな?
ナイス夏奈。


「うんお揃い!」



そう言って理央君は私から視線をそらして
しまった。
その一瞬の仕草だけで、心の奥がギュッと
なった。
胸がザワつく…ほんの数秒の出来事なのに、
心だけが置いていかれたみたい。
苦しい……。

この気持ちはなに?

「どうして、そっぽ向くの……。」


私は思わず口に出してしまった。


「こっ……琴音ちゃん?」

えっ……?わざわざそんな事を言うのって、
どういう意味なんだろう。
もしかして、俺の事気にしてくれているの?
でも期待して外れたら、俺ひとりで
勝手に浮かれてめっちゃくちゃ恥ずかしい
じゃん。
琴音ちゃんの気持ちを確かめる勇気は
まだなく、俺はあえて聞かないようにした。



「あっ!ごっごめん!」
「今のは忘れて……。」



そう言って琴音ちゃんは下を向いた。
俺のせいで照れてる……?
そう思った瞬間、身体がいっきに熱くなる。

いやいや待てって……たまたまかもしれないし、
勘違いだったら、かっこ悪いじゃん。
期待と不安がせめぎ合って目の奥が
ジンジンする。



「とっとりあえず琴音ちゃん」
「行こっか。」



「あっ///うん。」


私どうしちゃったのだろ……。
て言うか理央君、今日の私の服装とか
どう思っているのか気になってしまう。
これって友達だから?
でも、友達だからってそこまで思わないよね?
これって……。

私は横で歩いてる理央君を少し見てみる。
すると理央君は視線に気付いたのか
目が合った。

目が合っただけで息が止まりそう。
胸が跳ね上がる。
これって、この胸が跳ね上がったり
ザワついたりって、恋以外はないよね……?
少女漫画を読んだ時も主人公が同じ心境だった。

私……理央君に恋しちゃったんだ。

そう自覚してしまうとすごく恥ずかしくて
たまらなくなった。


「琴音ちゃん、私服も髪型も可愛い。」


俺はもう一度琴音ちゃんの顔と姿を
見ると自然と言葉を発していた。
私服見ただけで妙に嬉しくて、
気分がふわふわする。


「ありがとう///。」
「ヘアアレンジとメイクね、」
「夏奈ちゃんがしてくれたの。」
「本当、夏奈ちゃんには感謝の」
「気持ちでいっぱいだよ。」


本当、琴音ちゃんは良い子だ。
素直で明るくて、きっとウソとかつけない
子なんだろうな。
マジで、どうしようもないくらい好き。

「こんなに喜んでくれたら」
「夏奈も嬉しいと思う。」



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