虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。


「ふふ、今日から宜しくね。ミリアと呼んでもいいかしら?あなたを娘にできるなんて夢みたいだわ。アーデン侯爵家の長い歴史で金に見えない女性と結婚したのはレナードが初めてよ。なんだか、恋愛結婚て素敵ね。2人の持つ雰囲気が違うもの。おとぎ話から王子様とお姫様がでてきたみたい」

今日から義理の母になるエミリアーナ様が言う。

レナード様は王子様みたいだけれど、私はお姫様とは程遠い見た目をしている。
それなのに、気を遣って頂いて心が温かくなっていく。

「宜しくお願いします。お義母様。未熟者ですが、誠心誠意尽くさせて頂きたく存じます」

私は公女として外では尊大に振る舞うように言われて来たが、実はその演技が苦手だった。

演技をせず自分らしくいられる家族の一員になれて嬉しい。

憧れのエミリアーナ様が私の義理のお母様になった。
私のお母様も早くカルマン公爵邸から助け出して差し上げたい。

もう、18年も監禁されている、どんな生活をしていて何を考えているのだろう。
私のことを心配していたら、今私が幸せだということだけでも伝えたい。

私が自分の母のことを考えると、震え出してしまったことに気がついたレナードが手を握ってくれた。

私の義理のお父様になる前のアーデン侯爵が口を開いた。

「君を娘にできる日が来るなんて、本当に嬉しいよ。我が一族のモットーは『周りはみんなお客様、女はみんな金だと思え』だ。君のご実家の『周りはみんな詐欺師、人は駒と思え』にあたるものだと思ってもらって構わない。なぜだか、我が侯爵家の人間は女性が金にしか見えないんだ。私もエミリアーナを見た時、なんと役に立つ金になる女だと思って結婚した」

口を開いて良い順番もこの家では決まっていない。
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