虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。
今日もまた昼休みに呼び出されて告白をされていた。
冗談じゃない、私は休み時間も睡眠も惜しんで勉強しないとトップを逃すかもしれないのに。
「私が誰だか分かってて、そんな浅はかに告白しているの? あなたがお付き合いできる相手じゃないのよ」
自分でも日に日に告白の断り方がきつくなってきた。
自分で言ってて、嫌な女全開な対応だとぞっとする。
でも、中途半端に断ると再び告白されたり、付き纏われたりするのだ。
「お高くとまりやがって⋯⋯」
聞こえないくらい小さな声で、私の勉強を邪魔し呼び出した相手が去っていった。
「その通りですわ、よくお分かりじゃないですか。お高い女なんです、私。もう、話掛けないでくださる?」
彼の後ろ姿に、しっかりと念を押して伝えておく。
男ばかりのクラスに、女は私1人だ。
だから、こんな目にあうのだろう。
クラスの半分の人間を失恋させて、私はクラスでの居心地が日に日に悪くなっていた。
「紫色の瞳を持って生まれてれば良かった。赤い瞳でも、男に生まれてれば良かったのに⋯⋯」
教室で自習をしたいのに戻りづらくて、私はしばらくそこで佇んでいた。
「ミリア・カルマン公女、お困りのようですね。俺が手助けいたしましょう」
突然、後ろから話しかけられて振り返ると、黒髪に緑色の瞳をした爽やかな青年がいた。
微笑みながら私に手を出してくるが、私はその手を取る気はさらさらなかった。
これが、サイラスと私のはじまりだった。