どうぞ、貴方がお望みの結末を。~死を偽装した才女と、彼女を搾取した人々の破滅の物語~
「殿下、この国では王命に勝るものはございません」
 悔しかったが、衛兵に腕力ではかなわないし、相手は王命にしか従わない。ロランは廊下に放り出され、謁見の間の扉は固く閉ざされた。
 ロランは悔しさに歯噛みし、その場から未練がましく去っていくしかなかった。

 ロランが思い悩みながら王子宮に戻る途中、回廊に差しかかったところでテオドールに声をかけられた。
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