どうぞ、貴方がお望みの結末を。~死を偽装した才女と、彼女を搾取した人々の破滅の物語~
 婚約破棄を言い渡した時、クラリスは『私たちの婚約は王命ですが、本当にいいのですか?』と冷静に答えた。
 クラリスはこうなることを予想していたのだろう。だから、去り際に笑みすら浮かべる余裕があったのだ。
 クラリスはいつでも正しく、正論しか言わない。ロランはそんな彼女に嫌気がさしていた。
(きっとクラリスには感情などないのだ)

 両陛下にベルモント家に謝罪に行けと言われ、ロランは気が重い。
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