どうぞ、貴方がお望みの結末を。~死を偽装した才女と、彼女を搾取した人々の破滅の物語~
 ルイーズが自分の腹にそっと手を添える。ロランの心は激しく揺れた。
「子ができているというのは……本当なんだな?」
「ええ、月のものがなくなって、もう二カ月になるわ。それに食べ物を見ると吐き気を覚えるの」
 ルイーズがハシバミ色の瞳を潤ませて訴える。
 ロランは、ルイーズが子供を授かっているという話をまだ誰にもしていなかった。
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