どうぞ、貴方がお望みの結末を。~死を偽装した才女と、彼女を搾取した人々の破滅の物語~
「昨日の夕刻、家を出ていったきり、戻ってこないそうです」
「どういうことだ。ベルモント卿はなんと言っている?」
 ロランがまず気になったのはクラリスのことより、ダリウス・ベルモントの反応だ。
「それが、ベルモント侯爵様は商談で一週間ほど前から留守とのことです」
「ベルモント卿は、まだクラリスがいなくなったのを知らないということか? それは確かな情報なのか?」
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