死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~
「レオは? どんな夢がありますか?」

「ん? ああ……俺の夢は、そうだな」

 ふと思った。

「リーナと同じかもしれない」

「えっ?」

 生きていくのが大変だった子どもの頃を思い出した。

「気づいたときには命を狙われていたからな。強くなるしかなかった」

「命を、狙われたんですか?」

 ワインを飲みながら首を縦に振る。

 ごく一部の者しか知らない宮中の奥深くで隠された話だ。

 彼女には聞いてほしいと思った。自分が話さなければ彼女も話さないだろうから。

「幼いうちは特に狙われやすい。信頼していた侍従が刺客だったこともあったから、人には頼れない。食事は父や母と一緒に取っている限りは徹底した管理があるので安全だったが、必ず一緒というわけにはいかない。毒で苦しんだのも一度や二度じゃなかった」

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