死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~
「先ほど侍女から聞いたのですが、第三騎士団団長の奥様がご病気で非常に危険な状況だそうで」

「そうなのか? なにも聞いていないが……」

 どうやら騎士団長はまだ休暇の申し出をしていないらしい。

(よかった。間に合ったわ)

 リーナは用意した薬草が入っている籠を差し出した。

「もしよろしければ、こちらを団長にお渡しくださいませんか? ミスティアでは滋養強壮に親しまれている薬草で、体が弱っているときに煎じて飲みます」

「薬草……」

「はい。どんなお薬にも悪い影響を与えないと言われていますが、こちらにどんな薬草か名前を書いておきました」

 医者が不安にならないよう、乾燥させる前の草の絵と名前を書いてある。

「わかった」

 レオがどう対応するかは彼に任せるとして、ひとまずこれで用事は済んだ。

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