部長と私の秘め事
地上に出るとなんだかホッとした気持ちになり、私たちは「今日も暑いねー」と言いつつマッサージ屋さんへ向かう。
線路を越えて十分ほど歩くと、ビルの四階にマッサージ屋さんがある。
どうやら完全個室らしく、私たちは「またあとで~」と言ってそれぞれの部屋に入った。
「宜しくお願いします」
担当になったお姉さんに挨拶すると、笑顔で挨拶を返してくれた。
そのあと、全身マッサージなので紙パンツ一枚に着替える事になる。
今回はドライヘッドスパ、アロマオイルを使った全身のリラクゼーションマッサージ、そして足裏マッサージと、フルコースでやってくれるそうだ。
事前に少しカウンセリングをした時に、凝っている所、気になる所などを話し、アロママッサージで使う用に、沢山のサンプルの中から気に入った香りを選んだ。
タオルを敷いた施術台に寝転ぶと、上にバスタオルが掛けられ、ヒーリングミュージックが掛かって、ゆったりとしたマッサージタイムになった。
室内は薄暗い上に、ほんのりとアロマの香りが漂って心地いい。
顔に跡が付かないよう、施術台に穴があるのだけれど、そこにスポッと顔を入れていると、マッサージの気持ちよさも相まってウトウトしてしまう。
濃密でとても楽しい二泊三日で、ほぼドアトゥドアであまり体を動かさなかったけれど、やっぱり情報量の多い過ごし方をしたから、少し疲れが溜まっているようだ。
いつもなら美容師さんともお喋りして過ごすタイプだけれど、「あー……、駄目だ……」と思ったあとは、スコーンと寝てしまった。
「お客様、お疲れ様でした」
声を掛けられてハッと目を覚ますと、室内が少し明るくなっている。
「すみません、寝てました」
「リラックスしていただけたなら、何よりです」
お姉さんが出て行ったあと、服を着始めたけれど、体がスッキリしていて、今なら何でもできそうだ。
「うわー、凄い」
私は腕をグルグル回したあと、鏡でメイクが崩れていないかチェックしてから個室を出た。
「お疲れさん」
待合みたいな場所まで戻ると、テーブルに尊さんと涼さんがついていて、お茶を飲んでいた。
遅れてトロンとした顔の恵が来て「うああ……」と、気の抜けた声を出している。
サービスで冷たいルイボスティーが出され、それを飲み終わってから退店となるみたいだ。
「尊さんも紙パンツ穿いたんですか?」
尋ねると、彼はお茶を噴きかけて我慢し、溜め息をついたあと首を横に振った。
「俺らはドライヘッドスパと、服の上からできるマッサージと、足裏」
「なんだ、そうなんですね。紙パンツ姿の自撮りでも送ってもらおうと思ったのに」
「コンニャロ」
尊さんは私のほっぺを軽くつまみ、私は「ひひひ」と笑う。
「……っていうか、施術師さんであっても他の女性に肌見せたら、朱里が妬くと思って」
「え? う、うーん……、いや、その……」
私は図星を突かれてモゴモゴと言い訳する。
と、涼さんはニコニコして言った。
「俺らはお馴染みの所があるから、脱ぐ時はそっちでやってるの。男の施術師さんだから、恵ちゃん安心してね」
「はぁ……、涼さんが紙パンツだろうが、ふんどしだろうが構わないっす」
「ドライニャンコ!」
嘆くように言った涼さんを見てひとしきり笑ったあと、私たちはマッサージの感想を言いつつお茶を飲み、お店を出た。
お会計は、私と恵が男性陣二人より少し長めのコースでやってもらっている間、先に出た二人がそれぞれ払ってくれたみたいだ。ありがたや。
**
線路を越えて十分ほど歩くと、ビルの四階にマッサージ屋さんがある。
どうやら完全個室らしく、私たちは「またあとで~」と言ってそれぞれの部屋に入った。
「宜しくお願いします」
担当になったお姉さんに挨拶すると、笑顔で挨拶を返してくれた。
そのあと、全身マッサージなので紙パンツ一枚に着替える事になる。
今回はドライヘッドスパ、アロマオイルを使った全身のリラクゼーションマッサージ、そして足裏マッサージと、フルコースでやってくれるそうだ。
事前に少しカウンセリングをした時に、凝っている所、気になる所などを話し、アロママッサージで使う用に、沢山のサンプルの中から気に入った香りを選んだ。
タオルを敷いた施術台に寝転ぶと、上にバスタオルが掛けられ、ヒーリングミュージックが掛かって、ゆったりとしたマッサージタイムになった。
室内は薄暗い上に、ほんのりとアロマの香りが漂って心地いい。
顔に跡が付かないよう、施術台に穴があるのだけれど、そこにスポッと顔を入れていると、マッサージの気持ちよさも相まってウトウトしてしまう。
濃密でとても楽しい二泊三日で、ほぼドアトゥドアであまり体を動かさなかったけれど、やっぱり情報量の多い過ごし方をしたから、少し疲れが溜まっているようだ。
いつもなら美容師さんともお喋りして過ごすタイプだけれど、「あー……、駄目だ……」と思ったあとは、スコーンと寝てしまった。
「お客様、お疲れ様でした」
声を掛けられてハッと目を覚ますと、室内が少し明るくなっている。
「すみません、寝てました」
「リラックスしていただけたなら、何よりです」
お姉さんが出て行ったあと、服を着始めたけれど、体がスッキリしていて、今なら何でもできそうだ。
「うわー、凄い」
私は腕をグルグル回したあと、鏡でメイクが崩れていないかチェックしてから個室を出た。
「お疲れさん」
待合みたいな場所まで戻ると、テーブルに尊さんと涼さんがついていて、お茶を飲んでいた。
遅れてトロンとした顔の恵が来て「うああ……」と、気の抜けた声を出している。
サービスで冷たいルイボスティーが出され、それを飲み終わってから退店となるみたいだ。
「尊さんも紙パンツ穿いたんですか?」
尋ねると、彼はお茶を噴きかけて我慢し、溜め息をついたあと首を横に振った。
「俺らはドライヘッドスパと、服の上からできるマッサージと、足裏」
「なんだ、そうなんですね。紙パンツ姿の自撮りでも送ってもらおうと思ったのに」
「コンニャロ」
尊さんは私のほっぺを軽くつまみ、私は「ひひひ」と笑う。
「……っていうか、施術師さんであっても他の女性に肌見せたら、朱里が妬くと思って」
「え? う、うーん……、いや、その……」
私は図星を突かれてモゴモゴと言い訳する。
と、涼さんはニコニコして言った。
「俺らはお馴染みの所があるから、脱ぐ時はそっちでやってるの。男の施術師さんだから、恵ちゃん安心してね」
「はぁ……、涼さんが紙パンツだろうが、ふんどしだろうが構わないっす」
「ドライニャンコ!」
嘆くように言った涼さんを見てひとしきり笑ったあと、私たちはマッサージの感想を言いつつお茶を飲み、お店を出た。
お会計は、私と恵が男性陣二人より少し長めのコースでやってもらっている間、先に出た二人がそれぞれ払ってくれたみたいだ。ありがたや。
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