線香花火【短編】
後日
その夜、私達ははじめて体を重ねた。

産まれたままの純は、私が見た事が無い純だった。



優しい顔


気遣う仕草


甘い吐息


切ない声


筋肉質な体




新たに私の中にインプットされる事ばかりだった。




『大好き』




私は次の日、早速おばちゃんに東京で彼氏が出来た事を報告をした。


5日後、おばちゃんからの手紙には喜びの言葉が綴られていた。


そして、最後に

『線香花火の後、久しぶりにおじちゃんが夢に出てきました。おじちゃんと夢の中で会話したんね。本当に美弥ちゃんのおかげよ、ありがとう』


そう綴られていました。


涙が溢れ出して止まらなかったよ。


良かった。


おばちゃんも叶ったんだね、おまじない。



みんなで幸せになろう。

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