再逢
オシャレとは言い難い格好で自転車置き場に向かうと、突然影が出来てそっと上を見上げた

『フッ‥‥よく似合ってる。』

「ッ!‥‥ビックリしました‥‥なんで
 こんなところに居るんですか?そ、
 それに、あまり見ないで下さい‥。」

逆光で更に完璧な容姿が神々しく磨かれている格好良さに、自然と顔が赤くなる
私の頭にメッシュ素材の麦わら帽子が
乗せられる


『まだ日差しが強いから被りなさい。』

「ありがとうござ‥ん‥ッ」

まさかこんな場所で唇を塞がれるとは思っても見なくて、目を瞑ることもなく支配人を見つめると、フッとまた小さく
笑った。

『何かあったらすぐに連絡すること。
 変な人に着いて行くな、いいね?』


最近この言葉を毎日聞いてる気がする‥

もう20代後半なのに、そんなに私って
心配する対象になるのかな‥‥。

「‥こんな格好した女を攫う人なんて
 いると思います?」

『そう?‥俺なら迷わず攫うよ。』


えっ?

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