溺愛銃弾 〜メルティ・your・バレット~
玉置さんは陶史郎さんに支倉に戻ってほしいのかな。・・・一緒に来たかったんじゃないのかな。

陶史郎さんはただ、玉置さんに自分を選んで欲しかったんじゃないのかな。

ふたりとも本当は。

「・・・陶史郎さん」

「お仕置きのリクエストなら聞くけどね。違うなら可愛い口を僕ので塞ぐよ?」

目が合った。

笑ってるけど笑ってない。ここに来てから、あの夜から、陶史郎さんはずっと嘘を吐いてる。笑うのが苦しいなら言ってほしいのに。

目を閉じた。

このままじゃ。
心がみんな寒くなる。

「陶史郎さんは・・・本当はどうしたかったの」

「なんの話をしてるんだろうねお前は」

凍えた微笑み。見えなくてもわかる。頬に触れてた指先に喉元をなぞられる。

「・・・殺していいよ。陶史郎さんが嘘をつかなくて済むから」

もっとちゃんとした大人だったらきっと、なんでも話してもらえて、助けてもらうだけじゃなくて、大事なひとを助けられた。やっぱり奥さん失格だった。

「それくらいしか役に立たなくて、・・・ごめんなさい」
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