甘々とロマンス中毒
ママ譲りのほっぺ。
パパ曰く、私もママもマシュマロのようにふわふわらしい。

あやちゃんの指が私の頬を滑り、唇の端に移動して、そのまま、ゆっくり撫でつけた。

「ひゃあっ」と声が跳ねても尚、止まらない。下唇をなぞる。甘ったるい熱が私を刺激した。

「あやちゃ…!すとっぷ」

慌てふためきながらも制止した私に、あやちゃんが「だって、髪くっついてたもん」と、悪戯な瞳をまろやかにして笑みを深めるから、咎めることができなかった。


「(しんぞー持たない。…ずっと、ドキドキしてる)」

もう一度、頬をツンと押された。私は、ぎゅっと目を瞑る。ぷく、と頬を膨らませる。あやちゃんは大人の余裕を崩さない。

「怒ってる一咲、エゾシマリスみたいでかわいーな」

えぞ……?リス!!!

スマホで検索した。
小さな両手に木の実を持って、ほっぺを丸くしている画像が瞳に飛び込む。

か、カワイイ!
こんな可愛い動物に例えられるなんて。

「あー、でも一咲はうさぎっぽいとこもあるわ。どっちにしろ、可愛いのは変わらないか」

「!(私も動物に例えたい合戦がしたい)」


「あやちゃんはね」と言いかけたタイミングだった。向かってあやちゃんの背後。言うなれば、私の正面である。

黒髪ポニーテールの綺麗な女の人が駆けてきた。

「お待たせ〜〜」

ふわっと微笑んであやちゃんの腕に。

「!!?」

えっ…!えっ!くっついてる!がーーーん。
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