年下研修医の極甘蜜愛
医学生たちは病棟を見学したあと、医局に戻って感想を言い合ったり、循環器の医師による講義を受けたり、充実した時間を過ごしているようだった。医局の大きなスクリーンに冠動脈CTの3D画像が映し出されて、狭心症や虚血性心疾患について医師が易しい言葉で説明する。
その間、彩は自分の席で月曜日に医大へ確認する事項を付箋に書いて仕事用のスケジュール帳に貼ったり、日報を作成したり、教えられたばかりの事務作業に勤しんだ。
「学生連れて飯食いに行こうと思うけど、廣崎さんもどう?」
循環器の医師に声をかけられて、眉間にしわを寄せてパソコンの画面に集中していた彩がはっとして時計を見ると、午後六時をまわっている。
「俺の奢りだよ、廣崎さん」
循環器の医師がにこりと笑うので、彩は行きますと嬉しそうに答えた。先生や学生たちを待たせては申し訳ないと、急いで医局の片づけを始める彩に仁寿が近づく。
「手伝います」
仁寿は、彩が握っているプロジェクターのコードに手を伸ばして、僕がしますよとにこやかに言った。