年下研修医の極甘蜜愛
循環器の医師が連れていってくれたのは、この辺りで最近話題になっている居酒屋だった。まだ未成年の学生がいるから、彩はお酒を遠慮して、豪華で美味しい定食をご馳走になった。学生たちと世間話をして、楽しい時間が過ぎていく。最後に学生たちと連絡先を交換して店を出ると、街はすっかり夜の賑わいに満ちていた。
「あの、廣崎さん」
駐車場へ向かおうとする彩を、仁寿が呼び止める。
「どうかしました?」
「予約しているホテルの場所が分からなくて」
「あ、そうですね。藤崎さん、県外の人だから……。気が利かなくてごめんなさい。ホテルの名前を教えてください」
「えっと、確か」
仁寿が泊まるホテルは、駅から少し離れた、入り組んだ路地にあるビジネスホテルだった。
「ああ、ここ。帰り道の途中にあるホテルなので、送りましょうか?」
「本当ですか? 助かります」
仁寿を助手席に乗せて、夜の街道を走る。二人は、十分ちょっとの短いドライブの間に、お互いの自己紹介をした。どこの出身だとか両親の職業とか、そんな他愛もない内容だった。