メロンクリームソーダトライアングル

「俺は学園のアイドルなんかじゃないよ」

「本当のことじゃないですか。優しい甘音先輩も孤高の紅亜先輩も、双子そろってみんなの憧れで」

「フフフ、鈴ちゃん大げさ」

「本当に申し訳ないんですけど、今日の放課後に生徒会室に来てもらえませんか。教えて欲しいことが山ほどあって」

「遠慮なくなんでも聞いて」

「でも放課後の時間をいただいちゃったら、甘音先輩は大学受験の勉強ができなくなっちゃうんじゃ……」

「新しい生徒会メンバーが自分たちらしく生き生きと生徒会運営ができるよう手助けするところまでが、生徒会長の役目だと思ってるから。俺だって後輩に頼られるのは嬉しいよ」 

「ありがとうございます」

「じゃあ放課後にね」



 二人の会話が聞こえなくなったのに、心が異常なほどざわつきだす。

 嫌だな、甘音くんとあんなかわいい子が生徒会室で二人きりになるなんて。

 失恋の痛みに襲われ目をつぶるも、紅亜くんの顔が脳裏に浮かび、浮気をしてしまったような罪悪感にむしばまれてしまう。


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