メロンクリームソーダトライアングル

 小動物カフェに足を踏み入れた若葉の第一声は、連れてきた俺の頬を緩めるくらい喜びに満ちていた。

 店の真ん中にはテーブルと椅子が10席、店の壁に沿うように重ねられたたくさん檻の中には種類ごとに小動物がいて、それぞれが心地よさそうにくつろいでいる。



――好きな子をいじり倒したい。



 それが俺、都守紅亜(ともりくれあ)という人間で、上機嫌のまま若葉の肩に手を置いた。



「若葉も檻の中に入れてもらえば。優しい人間がエサくらいくれるんじゃね」

「小動物カフェにデートに来たんでしょ。僕はハムスターたちをなでなでする方でしょ」

「あっ、おまえ人間だったか。目がグリグリだからリスかと思った」

「けなされてる気もするけど、リス大好きだから嬉しい」

「フッ、単純なやつ」と、俺の頬がさらに緩む。

「紅亜くん見て見て、うさぎかわいい!」



 お前の方が100倍可愛いわ。


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